岡田 邦夫 推薦・特別顧問メッセージ

政府が進める健康経営優良法人制度における中小企業の申請数が、第1回(2016年度)397社から第4回(2019年度)6095社に増加しました。このことは、多くの企業経営者が、2025年問題、すなわち、団塊の世代が75歳となり、また中小企業の承継問題から廃業する企業が増加するという大きな社会的問題が差し迫っていることと無関係ではありません。

いい企業に人が集まる、これは企業規模に関係なく社会的に受け入れられるようになりました。過去の研究成果では、企業経営者のヘルスリテラシーが従業員と共有されることを示しています。

健康経営は、好ましい経営状況にあることである、として受け入れられていましたが、まさしく、現代社会において、従業員の健康づくりを介して、企業の経営を明るいものにする一つの経営戦略である、と理解されるようになりました。人を大切にする企業の未来は明るい、といえます。

中小企業健康経営推進協議会が、経営者の経験と知恵を結集することによって、明るい企業未来を構築するための大きな推進力となることを祈念しています。

岡田 邦夫
特定非営利活動法人健康経営研究会 理事長